2015年12月31日木曜日

G空間EXPO2015にいってきました

11/14(木)から16(土)まで、お台場の日本科学未来館で開催されている「G空間EXPO2013」に行ってきました。

デバイスを使用した測量機器の展示が多くありました。その中で、データの活用事例や提供に関する政府系(?)のブースが興味を引きました。後でいくつかのデータのマッピングを試してみます。


1F企画展示ゾーン「地理空間情報フォーラム」

● NIED 国立研究開発法人 防災科学技術研究所
ブース内の「全国地震動予測地図(確率論的地震動予測地図)」が目を引いて覗いてみました。そのときは、研究内容を紹介しているだけかなと思いました。
後日、ホームページ(http://www.bosai.go.jp/)の「データ公開一覧」のうち、マッピングに利用できるデータもいくつか見つかりました。「J-SHIS 地震ハザードステーション(http://www.j-shis.bosai.go.jp/)」のダウンロードに、「確率論的地震動予測地図」のデータがあります。


● JIPDEC 経済産業省 一般財団法人 日本情報経済社会推進協会
「平成26年度補正先端課題に対応したベンチャー事業化支援等事業」の石巻市、奈良市、横浜市の例を紹介していました。ここでは、課長さんと少し話をしました。石巻市の場合、AED の設置場所を調査するとき、店内まで探したそうです。データを提供する側と利用する側、両方とも、どのような種類のデータが必要かがはっきりとわからないようにみえる、と私の感じたことを話しました。地方自治体の職員の方は、作業に携わる時間はないし、かける費用もないのが現状だそうです。
石巻市 coaido イトナフ
横浜市 LOCAL GOOD YOKOHAMA


● 国立研究開発法人 国立環境研究所
国立環境研究所の「環境展望台(http://tenbou.nies.go.jp/)」には、環境に関する様々な情報が掲載さられています。その中の「環境GIS」には、環境データが地図上に表示されています。OpenLayers2 が使われているので、機能や操作を確かめることができます。国立環境研究所のホームページ(https://www.nies.go.jp/index.html)には、「データベース」のコンテンツがあります。(少し覗いただけですが)座標位置情報を含むものはないようです。


● 総務省統計局 独立行政法人 統計センター
ここでは、「地図による小地域分析(jSTAT MAP)」の説明を聞きました。ユーザのデータを読み込み、地図上で地域や範囲を指定し、集計結果を地図上に表示したり Excel 形式でレポートを出力していました。Webマッピングシステムを構築しなくてもデータ分析ができそうです。

ここでもらった「広がる統計の世界!!」というパンフレット載っていたサービスをリストにしておきます。

○ 地図による小地域分析(jSTAT MAP)
https://jstatmap.e-stat.go.jp/

○ マップDe統計
jSTAT MAP のタブレット端末版

○ 統計におけるオープンデータの高度化
http://www.stat.go.jp/info/kouhou/opendata/
政府で取り組むオープンデータの推進

○ 政府統計の総合窓口(e-Stat)
http://www.e-stat.go.jp/
政府統計のポータルサイト。各府省が公表する統計データを一つにまとめ、統計データを検索、地図上に表示できたりします。

API機能による統計データの提供
http://www.e-stat.go.jp/api/
政府統計の総合窓口(e-Stat)で提供している統計データを自動的に取得し加工できます。

○ アプリDe統計
統計データを簡単・手軽に利用できるスマートフォン、タブレット端末用アプリ。

○ 統計データ活用のための学習ツール
データサイエンス・スクール
http://www.stat.go.jp/dss/

データサイエンス・オンライン講座
http://gacco.org/stat-japan/

○ 統計局からのお知らせ動画
YouTube に統計局動画チャンネルがあります。


● 総務省/国立研究開発法人 情報通信開発機構/東京大学/(株)日立製作所
ここでは、現在開発されている「G空間プラットフォーム」について説明を聞きました。「G空間プラットフォーム」は、各分野で所有しているG空間データを有償または無償で提供してもらい、一元的に検索・利用できるものです。気象情報などの動的なデータとハザードマップなどの静的なデータからなっています。2016年度からサービスを開始されるそうです。


j-STAT MAP やG空間プラットフォームの利用は、操作に習熟した作業者が必要になると思われます。この作業者は業務に合ったデータを加工または加工できる手順を作成できる人です。オフィスソフトで勘案な文章や表計算をできる人は多くいますが、データ分析までできる人は多くありません。j-STAT MAP やG空間プラットフォームの普及のために、講座やマニュアルを充実させてほしいです。

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