クリアリングハウス(Clearing House)とは、「PASCO(http://www.pasco.co.jp)」の「用語一覧」の「クリアリングハウスとは?(http://www.pasco.co.jp/recommend/word/word030/)」に、「地理情報システム(GIS)の分野において、様々なデータをインターネット上で交換する「場所」のことです。インターネットの普及により、多くの情報を容易に手に入れることが可能となりましたが、情報量が莫大になったため、情報を管理しユーザに提供する場が必要になってきました。そこで、アメリカの連邦地理データ委員会(FGDC)は、空間データに関する検索の場としてクリアリングハウスという技術を開発しました。ユーザは、キーワード文字列検索のほかに座標、日付、時間などの検索方法で必要なデータを取得することができます。...(省略)」とあります。
eコミグループウェアは、「eコミュニティ・プラットフォーム」の「災害リスク情報クリアリングハウス(http://ecom-plat.jp/group.php?gid=10620)』に次のようにあります。
様々な地理空間情報のメタデータを一元的に登録し、利用者が検索するためのサービスです。
クリアリングハウスのサイトには、メタデータを登録するためのユーザ管理機能があり、共有する範囲の設定ができます。
また、メタデータの登録・編集・削除のAPIがあるため、他の情報システムがAPIのインターフェースに基づき、自動的に登録編集が行えます。
検索API(CSW)も備えており、地図クライアントがAPIに対応している場合は、クリアリングハウスのサイトへ訪問せずとも、地図クライアント上でクリアリングハウスへ登録されている地図を検索でき、WMS等の地図配信サービスが登録されている場合は、簡単に地図クライアント上に地図を表示できます。
本システムは、ハザードマップ等の検索サイトや、災害時の地理空間情報の共有のためのサイトとしての利用を想定して開発されました。
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「CSW」とは、「Catalog Service for the Web」で、OGC(Open Geo Spatial)の「
Catalogue Service(http://www.opengeospatial.org/standards/cat)」に次のようにあります。
Catalogue services support the ability to publish and search collections of descriptive information (metadata) for data, services, and related information objects. Metadata in catalogues represent resource characteristics that can be queried and presented for evaluation and further processing by both humans and software. Catalogue services are required to support the discovery and binding to registered information resources within an information community.
カタログサービスは、データ、サービス、および関連情報オブジェクトのための記述情報(メタデータ)のコレクションを公開し、検索する機能をサポートしています。カタログ内のメタデータは、ヒトおよびソフトウェアの両方によって、評価および更なる処理のために、照会および提示することができるリソースの特性を表します。カタログサービスは、発見と情報コミュニティ内で登録された情報資源への結合をサポートする必要があります。
OGC Catalogue interface standards specify the interfaces, bindings, and a framework for defining application profiles required to publish and access digital catalogues of metadata for geospatial data, services, and related resource information. Metadata act as generalised properties that can be queried and returned through catalogue services for resource evaluation and, in many cases, invocation or retrieval of the referenced resource. Catalogue services support the use of one of several identified query languages to find and return results using well-known content models (metadata schemas) and encodings.
OGCカタログインタフェース規格は、地理空間データ、サービス、および関連するリソース情報のためのメタデータのデジタルカタログを公開し、アクセスするために必要なアプリケーションプロファイルを定義するためのインターフェイスとバインディング、フレームワークを規定します。メタデータは、リソース評価と、多くの場合、参照されるリソースの呼び出しまたは検索で、カタログサービスを通じて照会され返された一般的特性として動作します。カタログサービスは、よく知られたコンテンツモデル(メタデータスキーマ)とエンコーディングを使用して結果を見つけ返すために、いくつかの識別されたクエリ言語の1つの使用をサポートしています。
災害リスク情報クリアリングハウスは、この様な機能を持ち、メタデータとともに登録した情報を公開します。また、API によって情報を登録し利用できるようになっています。
7-1 災害リスク情報クリアリングハウスのインストール
ダウンロードサイトが記載されたメールの、「災害リスク情報クリアリングハウス(ver 1.2) プログラムソースとドキュメント」のリンクをクリックしてダウンロードします。「クリアリングハウス_インストールマニュアル_1.2.pdf」などの PDF ファイルは Windows 上で参照します。
「クリアリングハウス_インストールマニュアル_1.2.pdf」を参考にインストールします。
サーバ環境
「コミュニティ・プラットフォーム」ホームページの「動作環境(http://ecom-plat.jp/index.php?gid=10449)」サイトでは次のようになっています。
項目 | ソフトウェア詳細 |
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OS | Red Hat Enterprise Linux ES 6 (推奨) CentOS 6(推奨) Red Hat Enterprise Linux ES 5 CentOS 5 ※64bit OS推奨 |
Webサーバ | Apache 2.2 以降 |
Java 実行環境 | Oracle Java JDK7以降 |
データベースサーバ | PostgreSQL 9.2以降 |
Servlet実行環境 | Apache tomcat 7.0以降 |
災害リスク情報クリアリングハウスをインストール後、eコミマップが表示されないことがありました。Webサーバのプロキシ設定で問題があるのかなと思っています。eコミュニティ・プラットフォーム 全体(eコミマップ、eコミグループウェア、災害リスク情報クリアリングハウス、見守り情報管理システム)をインストールした後に対応を考える予定です。(2016.10.5 追記)
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